重い体、重い瞼、重い脚を引き摺りながら、テンションだだ下がりで福島へ出発。睡眠が足りず、疲労はピークを過ぎ、気力だけで歩く。体がひっきりなしに警告音を鳴らしている。喋れなくはないが、横をビュンビュンと流れる車の音に勝る声量で言葉を発する力がなかったから、二人ともほぼ無言で駅まで歩いた。
電車の中で朝食を取り、揺られながら眠りに落ちた。ここで眠ったのが効いたのか、乗換え地点の福島駅に着いたときにはすっかり体が軽くなり、重たかった頭もだいぶスッキリしていた。段々テンションが上がってきて、いつものネタで盛り上がれるほどに回復。気合いを入れ直して(元々気合いが入っていなかったのだけれど)、いざ本宮を目指して電車に乗り込んだ。
ちなみに福島駅からの電車の中は、明らかに皆おなじ目的であるように見えた。他人の会話も面白かった。らっせんかいだん、恰好良いよね。私もそう思う。
本宮駅から会場の球場までのバス賃が100円値上がりしていたことに今年のフェスの大きさを感じた。実際こういうとこで詰めてかないとあんないいフェス作れないと思う。安過ぎたんだよなー。
会場は去年よりも人が多いように見えた。誘導のおんちゃんはやっぱり町内会のおんちゃんて感じだった。ぎすぎすしてなくていい。
どうやら一番手の地元バンドwarsawは見逃したらしい。何気に楽しみにしていたのでちょっと残念。brbkさんとご挨拶。
opening actのJANGA69、ほんとに何にも覚えてない…。
続いてFLOW。FLOWってあのFLOWですよ。おくるーことばーのFLOW。これだからトロロは面白い。面子に一貫性なさすぎ。この辺りで腹がゴロピー言い出してトイレ三往復くらいする。トイレ遠いよ。臭ってもいいから中にも設けようよ。今年は会場の外に設置されていたのでした。
厠を行き来するうちにFLOW終了。腹も段々落ち着いてきたところでdust box。楽しみにしてました。結構不純な動機だけどドラムが楽しみで。なんだかんだ言って聴いたことなかったんだけども。バンド名が好かなかったんだよね…昔は。ところが…恰好良いですね…!声こんなキレイだと思わなかった。曲も好き。CD買おうと思ったけど持ち合わせがなくて断念。
昼、とろろ冷中華食べながら藍坊主。とろろそばウマ!ぬるぬるシャキシャキつるつる素晴らしい。去年はとろろモノ食べ損ねたから念願叶ったり。ローウィンやんなかったなー聴きたかった。空を作りたくなかった、いい曲じゃないですか。私は好きだな。藍坊主、これが初野外らしく。意外だな、荒吐とか出てもおかしくないのにね。
SNAIL RAMPは迷わず中へ。やっばいかっけぇっした。MIND YOUR STEP!で堪らなくなり人の渦に飛び込んで暴れまくる。モッシュモッシュモッシュ。楽し過ぎる!チクショウ!最高だ!初めっから中で暴れればよかった。彼らのMCはほんと面白い。来年も呼んでほしい。
9mm Parabellum Bulletが始まる頃には雲行きが怪しくなり…。ついにザァザァと降り出す雨。曲と相俟ってどえらく恰好良くなってました。9mm、イメージしてたのと全然違う。もっとこう…時雨が低音ぶっとくなったみたいなやつ想像してた。ちょ…めっちゃ好みなんですけど。きもちわる!!いい!!しかし雨が強くなったのは絶対彼らの所為だ。
晴れ間ものぞき、続きましては福島代表・音速ライン。フェス3回目にして満を持して登場といったところか。音速の地元でフェスってことで大阪からかけつけたファンもいたようで。私は地元民じゃないけど何やら感慨深いものがありました。みずいろのまちで「みずいろの町」聴けたし。感動です。超みずいろでした。超トロロロックフェス。
ギターウルフで休憩。かき氷で涼を取る。柔軟とかする。
トーイス!!!
POLISYCS。お馴染み。中には入れないほど、これから狂うであろう人達で生め尽くされてました。トロロロックフェス・オア・ダーイ!!今日のポリは水兵さん。かぁいかった。
陽も傾いてきたところでLUNKHEAD。「夕暮れの」が聴きたかったな~とか。欲張りですね。この季節の「夏の匂い」はハマりすぎでした。あとはヒリヒリするやつと変なやつ。変なやつ…カナリアボックスのことね。野外のLUNKNEADもいいね。荒吐だめ?人気あるやつと時間帯被せてさ。前の方でゆったりのんびり観れる絶対。
辺りもすっかり暗くなり、トロロも夜の部へ。
熱狂的になってしまうのが嫌だったから、クールを装い腕組みなんかしちゃって、メインの観覧ブースの一番うしろに位置取る。柵の外に構えてるジョシらがUZAかったが聞かぬ振りで我慢。
今回のシングル“恋わずらい”のプロモーション用の衣装みたいですね、あのネクタイ付き黒ノースリーヴ。やっぱり、そういうとこ拘ってるんだ彼は。だから騙される。いやそれでいいんです、思いっきり幻想抱かせて。ゆめを見させて。でも今頃気付くなんて…時既に遅し、でもない。
LOVER、幻惑でエロティックに幕開け。成れの果てやんないかなぁなんて言ってたらほんとに演った。嬉しい。にしても曲の構成を知り尽くしている自分が気持ち悪い。コピった曲なんか、嫌という程聴きまくったから体がすっかり覚えていて単にリズムを取るだけじゃ物足りながる。
中田裕二にマイクを持たせたら紫陽花演るしかないでしょう。若干季節外れだけど、今日という日の舞台にぴったりでした。
「この曲は18歳未満は…ちょっと気をつけてね」
夕暮れの服をまとって、重なる度に溺れて、椿屋四重奏の初夜野外(野外の夜ステージが初めてって意味にしようと思ったんだけどなんだか字面がやらしいですね。読み方は、はつよるやがい)終了。なんだか一気に燃え尽きる。自分にとってのトリが彼らで良かった。
最後にTHE BACK HORNを残し会場をあとに。バッチグーのDEMACHIなんてしてません。終電が到着するまで露骨な下ネタで盛り上がる。さすがに疲労困憊で車内で二人して熟睡。
私にしては珍しくいびづかだんねで帰宅。余韻に浸りつつ就寝。
うん、今年もトロロ最高だった。村長が市長になったことに、この村興しが大きな影響を与えてたら素敵だ。やっぱ今年も村長改め市長はファンキーだった。来年も行けるかしら。就活がんばろ。